物件名 | 高槻双葉幼稚園園舎 |
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場所 | 大阪府高槻市 |
設計者 | 株式会社 エーアンドシー設計 石田 俊二郎 様 |
採用商品 | あけてんで |
10年前に設計した公立幼稚園が最初の採用。児童施設における当社の設計では廊下を単なる通行の為のスペースではなく、少し広めの内部廊下と外部デッキ空間をペアとし、内外空間をつなぐ「もうひとつの部屋」として一体に使える空間として活用するプランとする場合が多い。そして季節や天候によりふたつの空間を簡単(女性が多い環境のため)にフルオープン~クローズ出来るスペックとして最適と考え、以降の設計でも数多く採用しています。
当初の製品は下枠のディテ―ル等が未成熟で、風雨の強い時の吹き込み等上履き空間での使用は若干支障があったが、最近は改善されている。当社では内外の空間をつなぐ軒下空間との意味合いから、屋外側には深い軒を設けるプランにします。
今回採用の双葉幼稚園様は当社の設計事例を見学頂いて、実際にイスターカーテンを操作し設計コンセプトを理解して頂いての採用であったので、気候により同カーテンを開閉し通路空間を利用されている。尚2階ホールへの渡り廊下を待合室に利用する案は西川副園長の発想でした。
採用する建物用途は耐火性能が要求されることが多く、防火設備性能があればもっと幅広く使えそうです。また、より開放性を得るためコーナーに柱を立てたくないので、回り込める商品(昔からある納まりで雨戸は可能)や、児童施設ではイスターカーテンを畳んだ状態では危ないので必ずオリジナルの戸袋を設けますが、雨戸同様オプションとして規格化された戸袋があれば便利と思います。
最近アルミサッシでも袖壁に引き込めるタイプの商品が出始めています。私は以前既成サッシ部材を使い特注加工で使用していましたが、残念ながら開口巾が大きい場合障子数が多くなり、それに伴いレール数が多くなり思いのほか目立つ敷居となります。この点イスターカーテンは1本のレールで限りなく広く自由なカーブのある開口が得られる貴重なスペックであり、今後も使いたい商品です。